1999年に起きた台湾集集地震では、縦ずれ断層によって生じた地表地震断層により、多くの土木構造物が被害を受けた。現在、このような災害に対する対策としては、構造物の立地規制がが最も有効な手段となっている。しかし我が国において、道路など線状の土木構造物は2000を超えるとされる活断層を避けることが難しい。 そこで、本研究では被害の低減を目指して既に提案されている軽量材料を用いた地盤改良工法である多層モデルの実験的検討を、縦ずれ断層について行った。いくつかの検討項目をあげて実験を行い、得られた結果について紹介する。