抄録
埋設物調査への物理探査の適用事例を整理し、その有効性について述べる。本発表では、不発弾探査、埋設廃棄物探査、埋設農薬探査の適用例を紹介する。 不発弾調査では、不発弾を模した埋設物探査実験を行い、電磁法探査により埋設位置の推定を正確に行うことができた。 埋設廃棄物の探査では、埋設金属物の有無の把握を目的として、電磁法探査、地中レーダ、電気探査を適用し、埋設物の位置、深度の情報を得ることができた。 また、埋設農薬探査では、農薬の埋設箇所が不明確となっている箇所で、地中レーダ、比抵抗マッピング、磁気探査を適用し、異常個所の分布を捉えることができ、農薬埋設位置推定に関して有効な情報を得ることができた。