地盤工学研究発表会 発表講演集
第38回地盤工学研究発表会
セッションID: 235
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液状化特性に及ぼす二方向入力の影響
*酒句 教明安達 俊夫
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抄録

仮動的実験法を用いて、二方向入力及び強軸方向の一方向入力による飽和砂地盤の液状化特性について調べた。入力に用いた地震波は卓越周期の異なる5種類の実地震波形である。一方向入力で得られた最大間隙水圧比はすべてにおいて、二方向入力で得られた値よりも小さな値を示し、また、二方向で得られた最大間隙水圧比と等価な一方向入力の加速度振幅a値は1.08~1.26倍であった。一方向入力を基本として考えと、二方向入力の影響による補正係数1/a値は0.79~0.93となるが、この値は現在用いられている液状化に関する多方向性の補正係数に比べ小さな値を示し、液状化予測においては危険側となる。

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© 2003 地盤工学会
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