抄録
充填工法は主に亜炭坑の陥没や沈下などの鉱害対策工法として東海地方を中心に行われている。材料には固化材および水の他に、骨材工場や珪砂工場から発生する産業副産物(脱水ケーキまたはキラとよばれる細粒土)が母材として用いられる。本研究では、まずコストダウンを目的にこれらの材料の配合比を検討した。また、全国に残存する各種地下空洞の陥没や沈下などの災害対策として充填工法を適用する場合を想定し、各地で入手可能なリサイクル材料の母材としての適性について検討した。さらに、リサイクル材料を利用した新しい固化材の適性についても検討した。