抄録
ベントナイトは、廃棄物処分場から漏れ出す汚染浸出水の遮水材として広く利用されており、処分場建設においては止水性能確保の観点から、透水性が重要となる。一般に、透水性を求める試験において供試体を飽和させるためには、供試体下部より水を徐々に供給させる方法が用いられているが、この方法では透水係数が1×10-13m/s程度の場合、安定した透水係数が得られるまで10ヶ月程度かかる。そこで締固めたベントナイト供試体に対して、真空脱気法により飽和時間の短縮を試みた。その結果一般の方法より短時間で、安定した透水係数が得られることがわかった。