抄録
廃棄物地盤の地盤工学的物性は未解明であり、剛性が低く沈下の大きいことが予想される。本研究では東京湾新海面処分場を対象地域とし、生活系不燃廃棄物を対象材料とした。廃棄物地盤を利用するために、廃棄物をセメントで固化し、改良体の変形特性、物性特性を把握した上で改良効果を定量的に示し、廃棄物地盤が有効利用可能であることを実証するのを研究目的とした。セメントはポルトランドセメントと地盤改良用セメントの二種類を使用した。三軸圧縮試験を実施し、強度と剛性を求めた。実験結果は、W/Cが小さいほど改良効果が大きく、沈下を低減できることがわかった。
