地盤工学研究発表会 発表講演集
第39回地盤工学研究発表会
セッションID: 19
会議情報

基礎の設計に用いる地盤パラメターの特性値の評価
*白戸 真大福井 次郎石田 雅博松井 謙二
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本論文は,将来の道路橋基礎への部分安全係数設計法の導入に向け,地盤定数の特性値の評価法について議論するものである.地盤定数の評価は基礎設計において最も重要な点のひとつである.特性値の定義はEurocode7の開発過程においても長年議論されてきたものであるが,我が国は欧州とは異なり基礎のじん性挙動を考慮した設計をしていることから,我が国設計法を背景に,独自に特性値の定義を検討する必要がある.また,地盤定数の信頼性は設計の過程で用いられる地盤調査法に強く依存する.したがって,異なる基礎構造物間においてある一定の構造信頼性を保持するためには地盤パラメータの特性値の評価に関して一定の手順を定めておくことが不可欠である.そこで,本論文は,構造物基礎の設計に用いる地盤パラメターの特性値は,最も生じ得る基礎の挙動を推定するための値,すなわち平均値を原則とすることを提案する.次に地盤調査結果から地盤パラメータの特性値を決定するための共通の手順を提案する.
著者関連情報
© 2004 地盤工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top