Eurocode7(地盤設計)で取られている設計照査の形式(設計アプローチ)と、部分係数はいろいろな事情により、非常に複雑なものとなっている。これはEurocodes全体の設計の概念を示したEurocode0(構造物設計の基本)の立場からすると、Eurocode7が存在しなければ、Eurocodesの設計体系ははるかに明確で、分かりやすいものになっていたと嘆かせるほどのものである。本発表では、この辺の事情を、Eurocode7のドラフトの経緯と、現地での調査(関係者へのインタビュー)の結果に基づき、報告する。