抄録
大阪湾の堆積物は狭小的な範囲内で神戸型、大阪型、泉南型などに大別され、土質、圧密、強度特性に差があるとされている。本研究では神戸沖と泉北沖の海底土を採取し、物理および化学的性質を調べ比較した。その結果、粒度分布、液性限界、自然含水比について違いが見られた。堆積物中の重金属含有量の測定結果には大きな差は見られなかったが、重金属含有量は粒径に依存するので、実際には違いがある。一般に閉鎖性内湾は海水交換が悪いため、流入してきた物質がたまりやすい傾向にある。湾内という比較的、狭い範囲の中で堆積物に差があり大別することができるのは珍しく、陸側の土質の違いや潮流が関係していることが考えられる。