耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
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ISSN-L : 0447-7227
原著
TRT 後の MCL・UCL 検査の変化
君付 隆松本 希柴田 修明玉江 昭裕大橋 充梅野 好啓野口 敦子堀切 一葉小宗 静男
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キーワード: 耳鳴, MCL・UCL検査, 順応
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2010 年 56 巻 4 号 p. 145-150

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抄録
Tinnitus Retraining Therapy (TRT) は、耳鳴を消失させるのではなく、順応により気にならなくさせることが目的の治療である。TRT により、耳鳴以外の外界からの音に対しても馴化を起こし、most comfortable loudness level (MCL) やuncomfortable loudness level (UCL) が変化するか否かを検討した。9 名 (男性 4 名、女性 5 名) に TRT を4 - 22 カ月 (平均 12 カ月) 施行した。Tinnitus Handicap Inventory スコアは、59.7 ± 21.8 から 20.2 ± 10.1 へと改善したが、MCL・UCL 検査は両者とも明らかな変化を認めなかった。治療前の UCL が特に低値を示した症例においても、TRT による MCL・UCL の変化を認めなかった。
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© 2010 耳鼻と臨床会
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