抄録
(C) RT 歴のある T1、T2 中咽頭扁平上皮癌 55 例(58 癌)を対象に retrospective study を行った。生存率は、カプランマイヤー法を用いて算出し、ログランク法、一般化ウィルコクソン法を用いて有意差検定を行った。結果は、男性 48 例、女性 7 例、年齢は 38 - 85 歳 (中央値 68 歳)であった。部位は、延べ数で上壁 3、前壁 8、側壁 46、後壁 1 で、T 分類別では T1 : 13、T2 : 45 癌であった。疾患特異的 3 年粗生存率は、病期別で I 期(59.3%)、II 期(75.4%)、III 期(71.4%)、IVa 期(78.6%)であり、亜部位別では、上壁(55.6%)、前壁(66.3%)、側壁(74.4%)、後壁(50.0%)であり、いずれも有意差を認めなかった。T2N0 症例は化学療法併用群が生存率が高い傾向にあること、また、予後因子として喫煙者は有意に予後が悪いことを示した。