国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
国家公務員共済組合連合会浜の町病院外科
九州大学大学院医学研究院臨床医学外科学講座耳鼻咽喉科分野
国立病院機構九州がんセンター頭頸科
2011 年 57 巻 5 号 p. 214-219
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喉頭癌放射線治療後に声門下から気管にかけて広範囲に再発を来したため喉頭および気管の一部を摘出し、縦隔気管孔を造設した症例について報告した。縦隔気管孔造設術は致命的な術後合併症を高率に伴う術式であると報告されてきたが、大胸筋弁を用いて気管と腕頭動脈との間に挿入固定することで大血管の保護を行い、また鎖骨骨頭、胸骨柄、第1 肋軟骨を切除し皮膚を十分に落とし込むことによって気管に加わる過緊張を防ぎ重篤な合併症を回避することが可能であった。
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