抄録
セツキシマブは EGFR 細胞外ドメインと特異的に結合するヒト-マウスキメラ型 IgG1 モノクローナル抗体であり、細胞シグナル伝達が抑制され抗腫瘍効果を発揮する分子標的薬剤である。2013 年 7 月− 2014 年 6 月までに、当科でセツキシマブを投与した頭頸部癌患者 18 例を対象とし、セツキシマブの重篤な副作用について報告するとともに、Infusion Reaction に対する国立病院機構鹿児島医療センターでの対応法について報告する。重篤な皮膚障害を来した症例は 1 例で、重篤な Infusion Reaction を来した症例は 2 例であった。当初、Infusion Reaction 発現時に対する当院での対応マニュアルが存在しなかったが、Infusion Reaction を発現した症例を経験したため、早急に対応マニュアルを作成した。今後、高齢化社会となり高齢者頭頸部癌症例に対して分子標的薬が使用される機会が多くなることが予測され、もし Infusion Reaction が発現した際には、早急な対応をすることが必須である。各病院で Infusion Reaction が発現した際の対応マニュアルを作成することは重要であると考えられる。