耳鼻と臨床
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原著
経過中に急性喉頭蓋炎を生じたベーチェット病不全型の 1 例
梅野 悠太山野 貴史中川 尚志
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2015 年 61 巻 5 号 p. 170-176

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抄録
難治性の口内咽頭炎は感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患のようなさまざまな異なる疾患にて引き起こされる。今回、われわれは、抗菌剤投与中にもかかわらず、急性喉頭蓋炎を来したベーチェット病不全型の 1 例を報告する。症例は 20 歳、男性。主訴は咽頭痛、経口摂取困難であった。多発性の口腔咽頭炎、および外陰部潰瘍を認めた。当初、細菌感染性や性感染症による口内炎を疑い、抗菌剤点滴の治療を行うも改善はなかった。入院 7 日目、急性喉頭蓋炎を来し、ステロイド加療を要した。ステロイド点滴加療により一時的に症状改善したことをきっかけに、われわれは自己免疫疾患を疑い最終的にベーチェット病と診断した。ステロイド内服を開始し、数日のうちに咽頭痛改善し、口腔内潰瘍は 1 カ月程度で治癒した。原因不明の多発難治性の口腔咽頭炎を経験したとき、口腔咽頭以外の所見が診断の糸口になり得ると考えられた。
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© 2015 耳鼻と臨床会
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