2014 年の「小児人工内耳適応基準」の改定により、「音声を用いてさまざまな学習を行う小児に対する補聴の基本は両耳聴であり、両耳聴の実現のために人工内耳の両耳装用が有用な場合にはこれを否定しない」と記載されたことで、本邦でも両側の人工内耳植込み術症例が増加してきている。両側人工内耳植込み術には、逐次手術と同日手術が存在する。いずれも、両側の人工内耳が左右対称に植込まれるように術者は配慮するが、整容的に左右対称に植込むことは実際には容易ではない。今回われわれは、当科で施行した両側人工内耳植込み術の際の、整容面に配慮するための術前の工夫について報告する。