耳鼻と臨床
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症例報告
エンドクローズTMを使用した声帯外方移動術(Ejnell 法)
菊池 良和澤津橋 基広田浦 政彦山口 優実中川 尚志
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2019 年 65 巻 5 号 p. 139-145

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抄録

声帯外方移動術 (Ejnell 法) は、両側声帯麻痺に対して行われる声門開大術の一つである。われわれは、両側声帯麻痺 2 例でエンドクローズTMという器具を用いて、手術操作の困難さを軽減できたので報告する。症例 1 は 19 歳男性、出生後、すぐに 3 カ月間挿管された。抜管後、気管切開はされていなかったが、14 歳の時、呼吸困難感を訴え、他院で緊急気管切開を受けた。気管カニューレからレティナ®管理となったが、気管切開口の閉鎖希望で来院し、Ejnell 法を行い、気管切開口を閉鎖できた。症例 2 は 53 歳男性、2 年前に食道癌術後に両側声帯麻痺となり、気管切開された。気管切開口の閉鎖希望で来院し、Ejnell 法を行い、気管切開口を閉鎖できた。2 例とも、喉頭内腔での糸の処理として、エンドクローズTMを用いることにより手術操作が簡便になり、エンドクローズTMは Ejnell 法では有用な器具であることが示唆された。

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© 2019 耳鼻と臨床会
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