耳鼻と臨床
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原著
当診療所におけるナステント®の忍容性の評価と閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)への効果の検討
宮地 英彰
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2021 年 67 巻 2 号 p. 87-97

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抄録

ナステント®(ナステント株式会社 東京都、以下 NAS)は 2014 年 7 月に発売されたが、その忍容性や、OSAS への効果についての報告は少ない。そこで当診療所での NAS の使用経験から、NAS の忍容性を評価し、OSAS への効果の検討を行った。本検討では簡易型睡眠検査機器である Watch-PAT®(Itamar Medical Caesarea, Israel)を用いて NAS またはマウスピース装用前後で睡眠検査を行い比較検討した。NAS 装用前後で睡眠時間の短縮はなく、一部の患者では長期に NAS 装用が可能であり、NAS 装用前後でいびき(%)と最低 SpO2値において有意な改善がみられた。重要な結果として、NAS 装用希望者中 6 例(54.5%)に NAS 以外の治療方針が選択された。結論として、NAS 装用を希望する患者には効果が得られない可能性を説明し、装用前後の効果確認を勧めることが必要と考えられた。

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