アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis:AR)の 40 例(AR 群)、慢性副鼻腔炎(chronic rhinosinusitis:CRS)の 75 例(CRS 群)において、鼻・副鼻腔粘膜中の異所性リンパ小節(ectopic lymphoid nodule:ELN)について検討した。AR 40 例において下鼻甲介粘膜中に ENL が存在したのが 13 例、存在しなかったのが 27 例であった。粘膜中の好酸球数、血中の好酸球%、血中 IgE 値は有意差をもって ENL が存在する群の方が存在しない群より高値であった。一方、血中 IgG4 は 2 群間に有意差は認められなかった。CRS 75 例において、副鼻腔粘膜内に ENL が存在したのが 33 例、存在しなかったのが 42 例であった。粘膜中の好酸球数、血中の好酸球%、血中 IgE 値は 2 群間に有意差を認めなかったが、血中 IgG4、血中 IgG は有意差をもって ENL が存在する群の方が存在しない群より高値であった。ENL は AR 群においては IgE によるアレルギー炎症の難治化に、CRS 群においては IgG4 や IgG による副鼻腔炎症の難治化に関与していることが考えられた。