耳鼻と臨床
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原著
耳鼻咽喉科診療所における小児めまい症例についての臨床的検討
松吉 秀武山田 卓生小川 晋太郎後藤 英功
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2021 年 67 巻 4 号 p. 219-227

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抄録

立ちくらみや、近年問題となっているスマートフォンやゲームなどの視覚刺激に伴う入眠障害、中途覚醒による睡眠の質の低下、およびストレスの有無、片頭痛の有無などの日常生活習慣についての問診を行い、小児めまい発症の原因を調べることを目的とした。小児めまい症例 70 例と、めまいを自覚したことのない小児 60 例を対照として、めまいと日常生活についての問診を行い、比較検討を行った。日常生活の問診では、小児めまい症例において、めまいがない症例と比較し、有意に、入眠障害や中途覚醒などの睡眠障害を多く認めた。慢性的な睡眠障害が自律神経失調を生じ、起立時の循環制御の調節不全を起こし起立性調節障害を来したものと考えた。小児めまい症例は、めまいのない症例と比較して、有意に、片頭痛を多く認めた。また小児めまい症例において、めまいがない症例と比較し、有意に、学校などへの遅刻を多く認めていた。日常生活において入眠障害や中途覚醒を改善し、睡眠状態を改善すること、起立性調節障害と片頭痛の早期発見、早期治療が、小児めまいを改善させ、学校への遅刻などの社会不適合を減らしていくために重要であると考えた。

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