2021 年 67 巻 4 号 p. 228-232
外来通院での嚥下リハビリテーションについての報告は少ない。当院では、以前より比較的軽症な症例を中心に外来通院での加療を行っており、一定の成果を得ている。今回、高齢者に対する通院での嚥下リハビリテーションについて検討した。口腔期から咽頭期にわたっての障害に対して、それぞれに対応したリハビリテーションメニューで介入し、 15 例中 6 例に改善を認めた。われわれが対象としているような、比較的軽症例であり、通院ができる程度の ADL が保たれている症例に関しては、外来通院での治療は選択肢の一つであり、診断とリハビリテーション手技の選択を含め、耳鼻咽喉科医も積極的にかかわるべきと考えられた。