耳鼻と臨床
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症例報告
肥厚性硬膜炎を合併した多発血管炎性肉芽腫症により嚥下障害と音声障害を来した 1 例
飴矢 美里田中 加緒里勢井 洋史岡田 昌浩羽藤 直人
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2022 年 68 巻 4 号 p. 291-298

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抄録

肥厚性硬膜炎を合併した多発血管炎性肉芽腫症(GPA)により嚥下障害と音声障害を来した症例を経験した。本症例の嚥下障害は、代償法の習得にて経口摂取を再獲得できた。しかし音声障害は、迷走神経麻痺による声帯の副正中位固定と弓状弛緩から高度な声門閉鎖不全を来し、代償的な過緊張性発声から粗糙性、気息性、努力性嗄声となっていた。音声機能改善術と音声治療を行うことで、声門閉鎖不全の改善や過緊張性発声の軽減が得られ、本人の自覚的印象においても改善を認めた。GPA は難治性疾患であるが、原疾患のコントロールが可能であれば、音声外科的治療と音声治療を組み合せて多角的に介入することで患者の QOL 向上につながると考える。

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© 2022 耳鼻と臨床会
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