2023 年 69 巻 4 号 p. 298-305
鼻性頭蓋内合併症の 3 例を経験した。いずれの症例も内視鏡下鼻副鼻腔手術と外切開によるドレナージを施行した。そのうち 2 例は治療が奏功し後遺症なく治癒したが、1 例は発症から治療介入までに時間を要し、最終的に死亡に至った。鼻性頭蓋内合併症は早期の診断と治療介入が重要である。発症早期より広域スペクトラムの抗菌薬投与を行いながら、全身状態が許容すれば早期に手術をする必要がある。内視鏡下鼻副鼻腔手術のみではドレナージが不十分であることもあり、必要に応じて脳神経外科医と連携して治療戦略を立てる必要がある。