2023 年 69 巻 6 号 p. 452-455
【はじめに】吃音は幼児期に始まり、その発症は言語発達と関連している可能性がある。 しかし、言語発達の程度を評価できる LC スケールについて吃音児で調査した報告はまだない。そこで吃音児に併存する言語発達遅滞の割合を調べることを目的とした。【方法】当院にて吃音症と診断し LC スケールを実施した幼児 20 例を対象とし、LC 指数・吃音頻度・併存疾患を比較検討した。【結果】吃音児の LC 指数の平均は言語表出 95.5、言語理解 99.5、コミュニケーション 105.5 でいずれの領域においても明らかな低下はなく、領域間でも有意差を認めなかった。また吃音頻度と併存疾患の有無に関連は認めなかった。しかし対象児の 20%で言語発達の遅れがみられた。【考察】吃音児に LC スケールを用いた評価を行い吃音に隠れた言語発達遅滞を積極的に検出することは、より良い言語聴覚療法を提供する上で有効と考えられた。