耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
視点
LC スケールを用いた吃音児の言語発達についての検討
森田 紘生菊池 良和北村 匠立野 綾菜蔦本 伊緖里加賀 勇輝宮地 英彰
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 69 巻 6 号 p. 452-455

詳細
抄録

【はじめに】吃音は幼児期に始まり、その発症は言語発達と関連している可能性がある。 しかし、言語発達の程度を評価できる LC スケールについて吃音児で調査した報告はまだない。そこで吃音児に併存する言語発達遅滞の割合を調べることを目的とした。【方法】当院にて吃音症と診断し LC スケールを実施した幼児 20 例を対象とし、LC 指数・吃音頻度・併存疾患を比較検討した。【結果】吃音児の LC 指数の平均は言語表出 95.5、言語理解 99.5、コミュニケーション 105.5 でいずれの領域においても明らかな低下はなく、領域間でも有意差を認めなかった。また吃音頻度と併存疾患の有無に関連は認めなかった。しかし対象児の 20%で言語発達の遅れがみられた。【考察】吃音児に LC スケールを用いた評価を行い吃音に隠れた言語発達遅滞を積極的に検出することは、より良い言語聴覚療法を提供する上で有効と考えられた。

著者関連情報
© 2023 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top