2024 年 70 巻 6 号 p. 349-356
反復性の鼻出血に対しては適切な対応が重要である。今回われわれは、内頸動脈仮性動脈瘤に起因した大量の鼻出血を反復した 2 例を経験したので報告する。症例は既往歴のない 65 歳女性と、10 年前に下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術および術後ガンマナイフ治療を施行された 68 歳男性である。いずれも大量の鼻出血を来し、その後の画像検査で内頸動脈瘤が明らかとなった。血管内治療の目的に当院紹介となり、脳神経外科による内頸動脈塞栓術によって止血が得られた。難治反復性の大量鼻出血の原因として内頸動脈仮性動脈瘤を念頭に置き、疑わしい場合は速やかに造影 CT を施行することが肝要である。