当院耳鼻咽喉科外来へ構音障害を主訴に来院した 66 例を後ろ向きに調査した。全対象者の構音障害の種類、誤り音を集計した。さらに機能性構音障害群、器質性構音障害群、機能性構音障害に発達障害を有する群、器質性構音障害に発達障害を有する群の 4 つに分け、構音障害の特徴や長期化した要因を検討した。その結果、1)訓練対象となった構音障害の種類は置換が最も多い、2)機能性構音障害群や器質性構音障害群も、発達障害を有する群も構音障害の種類や誤り音に明らかな違いはない、3)発達障害を有する群では、訓練が長期化する傾向にある、4)発達障害を有する群では、初診時年齢が機能性構音障害群や器質性構音障害群より 1 年程度高かった。以上より、10 年以上前の報告と比較しても構音の誤りの傾向に変化はないこと、発達障害を有する場合には訓練が長期化することが示唆された。就学後の構音訓練を継続できる施設の充実が望まれる。