鳥取大学医学部耳鼻咽喉科学教室
1990 年 36 巻 5Supplement6 号 p. 1147-1149
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新生児耳下腺膿瘍は近年の抗生剤の急速な進歩, 新生児医療施設の整備によりきわめて希な疾患となつた. われわれは生後39日男児の新生児耳下腺膿瘍の1例を報告した. 本症例では初診時炎症所見に乏しく腫瘍との鑑別が必要であつた. 新生児にも容易に行える超音波エコー法は病変の性状, 耳下腺との関係を知り腫瘍との鑑別に有用であつた. 感染経路はリンパ行性感染が疑われた. 膿瘍の穿刺排膿を行い, 膿汁の細菌学的検査結果より原因菌は黄色ブドウ球菌であつた.
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