1. 幼稚園児, 小学生および中学生あわせて第1回287名, 第2回229名について,ティンパノグラムを記録し第1回は幼稚園児の11.9%, 小学1年の11.8%がB型を示したが第2回は小学1年で6.9%に減少していた.
2. 両側ともC
2, B型を示したものは低学年に多くみられ, 学年があがると片側のみC
2, B型を示したものが多かつた.
3. 第1回の幼稚園児のA, C
1, C
2型それぞれのピーク値は小学3年以上のそれと比較し,有意に低かつた.
4. C
1,C
2, B型を示したものの推移をみると小学1年, 中学1年で有意の改善, 小学3年で有意の悪化を, C
2, B型に限ると小学1, 5年で有意の改善を認めた.
5. ほぼ同時期に当科を初診し, 鼓膜所見とティンパノグラムで異常を認めた小児のC
2型15耳中9耳, B型51耳中50耳に貯留液を認めた.
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