九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
1991 年 37 巻 3 号 p. 531-534
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青色鼓膜(コレステリン肉芽腫)9例について検討した. 9例中5例は初期治療として鼓膜チューブ留置を行つたが, チューブ脱落や閉塞持続性耳漏がおこりコントロールが困難であつた. 結局9例中7例に手術を行つた.乳突洞削開のみを行つた1例はすぐに青色鼓膜の状態にもどつた. 6例は, 乳突洞削開とチューブ留置を同時に行つた. この全例に聴力改善を認め, 再発はなかつた. 肉芽腫の除去と同時にチューブ留置を行うことが, 本症の治療に最も有効であると考えられた.
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