耳鼻と臨床
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喉頭に発生したmonophasic spindle cell carcinomaの1例
益田 宗幸有馬 敏夫新里 祐一池田 佳充小宮山 荘太郎
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1992 年 38 巻 2 号 p. 100-106

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抄録

電子顕微鏡, 並びに免疫組織化学染色による検索により, Spindle cell carcinomaの主な成分である紡錘形細胞は, 上皮由来のcarcinomaと考えられるようになり, また, 光顕レベルのヘマトキシリン・エオジン染色のみでは分類不能であつたmonophasic spindle cell tumor (紡錘形細胞のみで扁平上皮癌成分の混在を認めない) の中に, Spindle cell carcinomaが含まれることが明らかになつた. この結果, monophasic spindle cell carcinomaという新しい分類が生まれ, 本腫瘍の診断基準が変化しつつある. 今回, われわれは喉頭に発生したmonophasic spindle cell carcinomaの一例を経験し, 本腫瘍の, 若干の混乱がある診断基準の整理を試みた.

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