耳鼻と臨床
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当科における頸部郭清術の統計的観察
古謝 静男平良 章
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1992 年 38 巻 2 号 p. 111-116

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抄録

1986年1月から1988年9月までに琉球大学医学部耳鼻咽喉科で根治的頸部郭清術を施行された43例を対象に観察を行つた.
1. 臨床的触知リンパ節腫大と病理学的転移リンパ節の一致率53, 5%で, 臨床的評価が過少評価になつたものが34.9%, 過大評価になつたものが11.6%であつた.
2. 病理学的転移リンパ節の数が多い程, また転移リンパ節のレベルが進行する程, 術後頸部再発する傾向にあつた.
3.43例中12例 (27.9%) に術後合併症が生じ, 縦隔炎を生じた1例は縦隔炎が原因で死亡した.
4. 頸部郭清術を厳密に行い, 再発をなくすると同時に, 術後合併症の予防に努めるべきと考えられた.

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