耳鼻と臨床
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恐慌性(パニック)障害の診断と治療
田代 信維
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1992 年 38 巻 6 号 p. 852-856

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抄録
「めまい」を伴う神経科疾患, 恐慌性 (パニック) 障害について, その診断と治療について述べた. この「めまい」は浮動性のめまいであり, 自発性であつたり誘発されたりするが, 健常者に比べて, 患者はその閾値が低い特徴がある. その原因としては, 中枢または末梢神経の受容体が過敏であるとする見方と, 不安緊張といつた情動興奮状態の持続の反動として起こる恒常性機能 (ホメオスタシス) によるとする見方がある. 近似疾患に, 心臓神経症, 過換気症候群, 自律神経失調症や神経循環無力症などがある. これまで, 触れられることのなかつた「こころ」と脳の関係が, 向精神薬の作用やSPECT などによつて, 論じられるようになつてきた.
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