抄録
1973年から1986年までの14年間に琉球大学医学部耳鼻咽喉科で治療された上顎癌78例を検討した. Stage別5年粗生存率は, Stage I+II, Stage III, Stage IVがそれぞれ50%, 41%, 9%で, 全体では30%であった. 今後の生存率向上のためにはStageI, IIの早期例では初回治療後の十分な経過観察と部分切除の際の安全な切除域の設定, Stage IIIでは上顎全摘術単独ではなく術前, 術後の化学療法, 放射線療法の併用, Stage IVでは集学的治療への積極的姿勢が重要と考えられた.