耳鼻と臨床
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めまい患者のうつ傾向と抗うつ剤の効果
岩元 正広吉川 茂樹平野 哲雄井上 裕章小宮山 荘太郎
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1995 年 41 巻 4 号 p. 655-659

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抄録
めまい患者を対象に, SRQ-D調査表を用いてうつ状態の評価を行い, うつ傾向にある患者に抗うつ剤を投与し, その効果をみた. 425人中167人 (39.2%) の患者にうつ傾向が認められた. これらのうつ傾向の認められた患者のうち, 30人 (末梢性めまい13人・眩暈症17人) に抗うつ剤ドスレピンを投与し, うつ状態とめまいの自覚症の変化を検討した. 末梢性めまいでは13例中11例, 眩暈症では17例中8例にうつ傾向の改善が認められた. うっ傾向が改善した例では, めまいの自覚症状も改善する傾向にあつた.
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