耳鼻と臨床
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当教室における耳下腺悪性腫瘍の検討
糸数 哲郎古謝 静男真栄城 徳秀山内 昌幸江洲 浩明幸地 綾子楠見 彰宇良 政治野田 寛
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1995 年 41 巻 5 号 p. 757-760

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抄録
1982年から1992年まで, 当教室にて治療を行つた耳下腺悪性腫瘍19例について検討した.
病理組織別頻度では扁平上皮癌が最も多く26%を占め, ついで腺様嚢胞癌が21%, 腺癌, 粘表皮癌が16%, 腺房細胞腫が11%であつた.
19例中6例 (32%) に腫瘍の再発を認めた. 再発例はすべてhigh malignant tumorであり, また6例中5例 (83%) はStagem, IVの進行例であつた.
耳下腺悪性腫瘍の治療成績の向上のためにはこのような進行例に対する治療が重要であり, 術後照射や化学療法の併用などが必要であると思われた.
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