耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
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感音性耳鳴の原因についての考察
武田 秀隆
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キーワード: 耳鳴, K+, 神経伝達物質
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1995 年 41 巻 6 号 p. 879-882

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抄録
著者は蝸牛組織および血清電解質でイオンの検討を行い, 聴器障害時のK+値異常所見を報告した. このことより, K+などの陽イオンが蝸牛障害に関係するのではないかと考えた. 耳鳴を神経賦活剤と電解質代謝剤, 磁気療法で治療した. 内耳性難聴に伴う耳鳴は電解質のコントロールでも治療可能であるが, それを長く持続させるには細胞賦活剤の併用が重要であつた. これらのことより, 耳鳴の一つの原因として, 細胞膜の異常電位と神経伝達物質の異常を推測した.
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