耳鼻と臨床
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篩骨洞骨腫症例
石津 吉彦
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1997 年 43 巻 5Supplement3 号 p. 760-762

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抄録
比較的希な, 上顎洞原発の骨腫症例を経験した. 症例は40歳女性で, 左頬部痛を主訴として耳鼻咽喉科を受診し, 単純写真で左上顎洞内側に境界明瞭な円形像を指摘されて当科へ紹介された. CT検査で, 骨と同じCT値を示したため, 骨腫と診断し, 経上顎洞的に摘出した.
摘出標本は約13.5g, 直径約3cm大で, 組織学的診断は, 成熟した緻密な骨組織が認められ, ハーバース管と骨細胞もある完全型骨腫であった.
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© 耳鼻と臨床会
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