耳鼻と臨床
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喉頭に初発した抗エピリグリン瘢痕性類天疱瘡
免疫学的手法による確定診断と治療経過
坂本 菊男森 一功内田 直美橋本 隆Kim B. YANCEY中島 格
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2001 年 47 巻 1 号 p. 44-49

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抄録
喉頭に初発した抗エピリグリン瘢痕性類天疱瘡の1例を報告した。本症例は気管開窓術により呼吸困難を除いた後、声門上狭窄部の生検組織の蛍光抗体法所見と免疫沈降法による抗原の同定により確定診断された。狭窄部位のCO2レーザーによる切除とテトラサイクリン、ニコチン酸アミドの併用内服療法により気管日を閉鎖することができた。今後、抗エピリグリン瘢痕性類天疱瘡の治療においてテトラサイクリンとニコチン酸アミドの併用内服療法を考慮すべきである。
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