耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
交通事故後の喉頭外傷の1例
安達 一雄梅崎 俊郎松原 尚子小山 徹也小宮山 荘太郎
著者情報
キーワード: 喉頭外傷, 喉頭戴開, 音声
ジャーナル フリー

2003 年 49 巻 4 号 p. 264-270

詳細
抄録
陳旧性喉頭外傷の1例を経験した。症例は18歳女性、受傷後挿管され、抜管後声門部を中心とした狭窄を認め、当科紹介受診、受傷後約2カ月にて喉頭載開、瘢痕除去、分層植皮、コアモールド留置を行った。術後1カ月にてT-チューブと入れ替え、さらにその2週間後にT-チューブを抜去したが、再狭窄等もなく、その約8カ月後に気管孔を閉鎖した。術前後の音声機能を比較したところ、phonogramおよび音響分析において改善を認めていた。原則に従った確実な治療により音声は改善すると考えられた。
著者関連情報
© 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top