抄録
Guillain-Barre症候群は下肢から急激に進行する全身の筋力低下を来す疾患であるが、その亜型である稀なpharyngeal-cervical-brachial variant of Guillain-Barré syndrome (以下PCB) は球麻痺で発症する。今回筆者らはPCBの1症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告した。症例は妊娠24週の33歳女性で突然の嚥下障害を訴え受診した。臨床症状、神経学的・血液学的所見からPCBと診断し治療を行った。単純血漿交換療法および適切な嚥下指導を行い比較的早期に治癒した。本症での嚥下障害への対応として、過負荷による再発、再悪化を考慮し、いきなり間接嚥下訓練を行わず誤嚥が軽度となった早期の時点で直接嚥下訓練を行い良好な経過をたどった。