耳鼻と臨床
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挿管抜去後に発症した喉頭限局laryngo chondro-osteoplasticaの1例
賀数 康弘, 梅崎 俊郎, 安達 一雄, 垣内 康徳, 中川 尚志, 小宗 静男
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2006 年 52 巻 2 号 p. 83-90

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抄録
癲痛重積発作を来した無菌性脳炎髄膜炎の患者に行われた気管内挿管下呼吸管理後に、喉頭に発生したchondro-osteoplastica (COP) による声門下高度狭窄例を経験した。声門下腔に肉芽増生と粘膜下化骨化病変を伴った隆起性病変を認めた。喉頭戴開術とコアモールドおよびTチューブ留置による段階的手術を行ったが、コアモールドの脱出で喉頭フレームワーク自体の狭窄を来したため、輪状軟骨後方拡大術 (posterior cricoid split) を行い、再度コアモールドとTチューブを留置して気道スペースを確保した。コアモールド留置後は、気管内の処置が容易で清掃も簡便な、われわれが作成した特製 Tチューブを留置し、3カ月後に外来で抜去した。現在、音声、嚥下ともに良好であり再狭窄を認めない。本症例では、癲痛重積発作による激しい体動が声門下腔粘膜とカブとの間に機械的刺激を引き起こし、声門下腔粘膜に炎症状態が恒常化して肉芽が生じ、これにさらに感染などの増悪因子が加わって、軟骨部の壊死と化骨化が生じて高度狭窄に至った、喉頭限局のCOPと考えられた。気管内挿管期間は19日間と、「長期」とは言い難い期間であっても、炎症が遷延化することでこのような高度狭窄を来したことから、挿管期間の長短にかかわらず、抜管後の呼吸困難症状の出現に留意すべきであると考えられた。
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