2006 年 52 巻 3Supplement2 号 p. S164-S171
近畿大学医学部附属病院耳鼻咽喉科では、以前より耳鼻咽喉科医と言語聴覚士が連携し、音声治療を行っている。今回、音声障害に対する言語聴覚士のかかわりについてみるために、言語治療室における音声障害患者の1992年4月から2001年3月までの10年間に言語治療室において音声治療を行った108例の (1) 男女別人数・平均年齢、(2) 疾患別の人数・男女別人数・平均年齢、(3) 各年度ごとの言語治療室に占める音声障害患者数の割合、(4) 言語治療室へ依頼されるまでの経過について調べ、その結果について考察を行った。