耳鼻と臨床
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重粒子線治療を行った軸椎発生脊索腫の1例
末田 尚之上野 哲子溝上 大輔山野 貴史加藤 寿彦中川 尚志鍋島 一樹
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2006 年 52 巻 6 号 p. 354-359

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抄録

軸椎に発生し、咽頭違和感で発症した脊索腫の1症例を報告した。脊索腫は手術による完全摘出が困難な上、術後に嚥下・発声などさまざまな生理機能の障害を来す可能性があり、その治療においては機能温存の可否が重要である。そのため、治療は重粒子線治療を選択した。治療後約1年経過した時点でも腫瘍の増大は認めず、今後も定期的に診察を継続する予定である。

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