耳鼻と臨床
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医用画像情報システムを利用した側頭骨画像診断
西崎 和則冨永 進福島 邦博假谷 伸片岡 祐子
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2007 年 53 巻 1 号 p. 8-13

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抄録
医用画像情報システムは、クライアント端末から画像サーバーに接続し任意の画像を作成・高速表示できる革新的なPACS (picture archiving and communication system) 環境を日常診療の場に提供することができる。われわれは岡山大学附属病院放射線部に導入されている医用画像情報システムを利用し、側頭骨病変のネットワーク対応リアルタイムイメージングによる画像診断を行っているのでその概要を紹介する。外来、病棟など院内ネットワークに接続された端末から付属ソフトを起動して画像保管および配信/処理サーバーにアクセスし、側頭骨病変を描出するのに最適な多断面再構成像 (MPR) および3次元再構成画像 (3DRI) を作成し画像診断を行う。例として、後に手術が施行された先天性中耳真珠腫症例を取り上げた。医用画像情報システムを利用した双方向性画像診断は、診療にあたる耳鼻咽喉科医が主体となって画像を任意に加工できるので、画像診断の精度を向上させることが可能である。
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