抄録
当科で行っているEjnell法の工夫について報告した。1. 甲状軟骨上の針の刺入点と角度の設定については、諸家の報告のように外側からの計測を行うとともに、喉頭内腔からの硬性内視鏡または電子スコープの光を指標にすると針の刺入は比較的容易であった。2. 頸部から刺入後の糸の処理については、喉頭内腔からの視野の確保のために硬性内視鏡の使用が有用であった。硬性内視鏡は、喉頭用に限らず、一般に普及している鼻副鼻腔手術用でも十分な視野が得られ有用であった。また、甲状軟骨の骨化が強い場合などには、18Gの静脈留置針を利用すると糸の処理が容易であった。