耳鼻と臨床
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[第31回日本嚥下医学会]進行する脳幹症状および嚥下障害を呈した硬膜動静脈瘻の1例
橋本 育子藤島 一郎片桐 伯真佐藤 友里西村 立重松 孝
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2008 年 54 巻 6Supplement2 号 p. S162-S167

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抄録
硬膜動静脈瘻により脳幹症状を呈し,急速に進行する重度の嚥下障害を来した症例を経験した。症例: 69歳,女性。2007年3月20日頃から左耳鳴,めまいと吐気があり,当院耳鼻科入院。5月11日より複視,左眼瞼下垂,嗄声,左半身の失調が出現,頭部MRI T2にて左延髄-橋に高信号域を認め,DWIでは淡い高信号を呈した。髄液検査,DSA,MRIなど施行されるも診断に難渋した。5月15日嚥下障害が出現,嚥下内視鏡検査 (以下VE) では左球麻痺の所見で, 2日間で急激に悪化したため絶食,間接訓練のみ行った。5月23日痰が減少し空嚥下可能となったため摂食訓練開始。経過中に造影MRIで左S状静脈洞の描出不良. 脳幹周囲の静脈過剰を認め,DSAにて左S状静脈洞部dAVFと診断した。7月19日塞栓術施行。リハビリを行い,左失調と右半身温痛覚障害,左球麻痺が残存したが,嚥下障害改善は著明で, 3食経口摂取,屋内T杖歩行自立-監視にて退院となった。
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