抄録
鼻副鼻腔乳頭腫 (IP) の手術療法は, 従来, 悪性腫瘍に準じて一塊で切除するのが原則であった. 最近では, 内視鏡下鼻副鼻腔手術が良性腫瘍に拡大適応され, IPの報告が多数認められる. 内視鏡下乳頭腫摘出術の特徴は, 斜視鏡を多用し基部を明視下で確認して確実に切除する. 一塊切除は難しく, piecemealでの摘出をすることになる. 当施設での術後1年以上の経過で, 再発例は11% (7/77例) であり, 従来の一塊切除の結果に劣らない. しかし, すべての鼻副鼻腔IPを経鼻内視鏡手術で摘出することはできず, 前頭洞内や上顎洞前壁を基部にもつIPでは, 躊躇せずに鼻外アプローチを併用した術式の選択をしなくてはいけない.