日本耳鼻咽喉科学会会報
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特発性両側性感音難聴の聴力像
平山 方俊
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1993 年 96 巻 1 号 p. 18-23,167

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抄録
北里大学耳鼻咽喉科難聴外来を受診し, 特発性両側性感音難聴と診断された症例の進行様式について検討した. 3年以上経過観察し得た105例を対象とした. この105例について得られた延べ1069回のオージオグラムから各周波数別に聴力レベルの度数分布 (聴力分布) を求めた. 最良時と最悪時の聴力分布から20dB付近・60dB付近・スケールアウトにピークを持つ聴力分布が認められた. また聴力変化の時期をI期・II期・III期に分け各々め聴力分布のピークを比較した. I・II期の聴力分布のピークは20dB付近と60dB付近に二峰性の山があった. III期では, スケールアウトに新たなピークを認めた.
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