日本耳鼻咽喉科学会会報
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視運動性後眼振 (OKAN) の臨床的研究
健常者における型分類と性別, 年齢別検討
新井 基洋
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キーワード: 健常者, 年齢変化, 男女差
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1995 年 98 巻 5 号 p. 770-780,925

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抄録

健常者のOKANについて男女差, 左右差, 年齢変化について検討した. 対象は年齢20~78歳までの男女147名, 294側とした. 検査方法はJung型視運動性眼振誘発装置で, 全症例に回転方法が60°/秒, 45秒間の等速度刺激を用い, 暗所開眼でOKANを3分間記録した. 健常人のOKAN-I相は低反応より過大反応まで広く分布し, 一様ではないため, OKAN-I相で6型9種に分類した. 左右差は全例の61.2%に認められ, 性別, 年齢別にみて, 型分類の頻度に特徴はなかった. OKAN-II相は9例に認められたがIII相は観察されなかった.

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