日本耳鼻咽喉科学会会報
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耳下腺部悪性リンパ腫症例の検討
永田 基樹熊澤 博文岩井 大百渓 明代白石 修悟山下 敏夫
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キーワード: 悪性リンパ腫, 耳下腺
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1996 年 99 巻 6 号 p. 918-925,969

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抄録

耳下腺部悪性リンパ腫11例の臨床的および病理学的特徴について検討した. 年齢は25歳から80歳で平均値は56.0歳. 初発症状は耳下腺部腫瘤で, 1例のみ有痛性で他は無痛性であり, 全例顔面神経麻痺は認めなかった. 病期分類においては, I期が5例, II期が5例, III期が1例であった. 11例のうち3例はMALT型リンパ腫と診断され, 病期は3例ともI期であった. 観察期間は6カ月から109カ月で, 5年生存率は60%であった. 予後は他の報告と同様に良好な成績であった.

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