2023 年 126 巻 10 号 p. 1148-1153
近年翻訳ソフト等が発達し, 英文症例報告の作成は以前と比較するとはるかに容易になった. 一方で, 引用されにくい症例報告を積極的に受け入れる英文誌は少なく, 投稿先の選定に頭を悩ませている医師は多い. 投稿経験が乏しい指導医も少なくない上に, 雑誌がそれぞれに投稿規定を示し, まとまった情報がない. インパクトファクターがなくても Pubmed 収載はほしいが, 高額な出版費用やオープンアクセス費用を要求する雑誌も多い. 初めて症例報告を英文誌へ投稿しようとする専攻医/指導医の一助となるべく, 投稿の候補となる雑誌の費用・採択率・背景・オープンアクセス・Pubmed 収載の有無等について紹介する.